年末に読んだ一冊。

天才と分裂病の進化論 デイヴィッド ホロビン著 金沢 泰子訳 (2002/7)

ホモ・サピエンスは同じ時代に生息した他の類人猿より脳の容積、体格などで劣っていたが、他の種を圧倒的に凌駕して地球上での繁栄を獲得した。そのキーポイントが何であったのかを、データに基づいた大胆な仮説で検証している。
人類に分裂病(統合失調症)をもたらす複数の遺伝子が、同時に人間を人間たらしめる創造力の源泉であるという説は驚愕ものだ。そこで重要な役割を果たしているのが脂肪酸、特にEPAとDHAというのは非常に興味深い。残念なのは10年以上前の刊行にも関わらず、その後の仮説の検証や研究の進歩がはっきりしないこと。
いずれにせよ、栄養素が精神面に及ぼす影響は一般に信じられいる範囲を遥かに超えているということだ。

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