第3回 院内セミナー(その2 生活様式は遺伝子を凌駕する)

今回のセミナーで、大事なポイントがいくつかありますが、そのうちの一つがこの「ピマ・インディアン」の動画です。ナレーションを訳しましたが、いずれ日本語字幕をつけたいと思います。

【ピマ・インディアン動画】
http://www.hhmi.org/biointeractive/pima-indians

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生活様式は遺伝子を凌駕する

健康と肥満、生活習慣病について関心のある方なら、恐らくピマ・インディアンをご存じかと思います。合衆国・アリゾナとメキシコ北部山岳地帯に住む彼らは日本人と同じモンゴロイドで、肥満遺伝子を高率で保持しています。
先日、白澤 卓二・順天堂大学教授のレクチャーを受けた際、教育用に自由に使用できる動画を紹介されていたのでナレーションを大まかに訳してみました。一般の方がご覧になるには有用だと思います。細かい誤訳がありましたらどうかご容赦ください(ご自由に使用して頂いて構いません)。

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現在、アリゾナのピマはアメリカンスタイルの文化、ライフスタイル、そして食事を享受している。肥満が蔓延しているこの国の中でも、肥満者が最も多いグループとなっている。州立病院にはピマの多くの人が通院しており、高血圧や数種類のがん、筋や関節の損傷、睡眠時無呼吸、そして糖尿病に悩まされている。驚くべきことに、ここのピマの6割が糖尿病である。

メキシコ北部、シエラマドレ山脈の高地には、もうひとつのピマのコミュニティがある。人口はたったの700人である。彼らの祖先は種族の主流から分かれ、千年ほど前にこの地に移り住んだ。彼らはアリゾナに住む親類と比べて平均60ポンド(約27kg)も体重が軽く、肥満や糖尿病もすっと少ない。

この二つのグループを分けているのは、生活様式だけである。メキシコのピマは彼らの祖先がしてきたように農業を営んでいる。生活を便利にする手段は、水道すら持っていない。
あなたも学校に遅刻しそうな時はセドロやマリアのように走ったことだろう。しかし二人は通学の時、家から学校までいつも走っている。

メキシコのピマは週に22時間もの高負荷の肉体労働をこなしているが、アリゾナのピマはずっと少ない。
メキシコでの主食は果実、野菜、そしてとうもろこしのトルティーヤ。食物線維は多く、動物性脂肪は少ない。

研究者は、ピマのこの2集団の間の驚くべき身体的な差異は、現代の生活様式、肥満と健康の問題を最も如実に描き出していると主張している。

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