歯が多いと介護される期間が短い~東北大の調査から~

皆様こんにちは。栄養を科学する抗加齢歯科医、森永宏喜です。 前回の投稿は東京医科歯科大学と神戸大学の共同研究でしたが、きょうご紹介するのは私の母校である東北大学からの興味深い研究成果です。歯の数と要介護でいる期間との関連です。 歯が多いと死亡率が低いことや要介護になりにくいことが先行研究で示されてい ます。しかし、要介護でいる期間との関連は明らかではありませんでした。そこで 要介護にな……

マキノ出版「安心」のムック本に記事掲載

【ムック本発売】  4月15日発売 マキノ出版「安心」のムック本「糖尿病が劇的に良くなる本」に「歯周病と全身の健康」のテーマで記事掲載して頂いています。ご覧いただければ嬉しいです(^^) http://www.makino-g.jp/bookdetail/isbn/978-4-8376-6429-1/ ……

脂質制限と糖質制限 ~不安に駆られる必要なし~

 学術雑誌 Cell Metabolism(2015年8月13日オンライン版)に発表されたNIH(米国立衛生研究所)傘下の研究者による肥満の男女19人を対象とした研究で,「糖質制限よりも脂質制限の方が体脂肪減少に有効」との結果が示されました。この研究は外来で行うのではなく,参加者に入院(2週間×2回)してもらい,毎日の食事内容から身体活動まで厳格な管理の下で実施されたRCT(ランダム化比較試験)で……

脂質栄養学会「コレステロール ガイドライン」を改めて読んでみる

アメリカ政府の「食生活ガイドライン諮問委員会」は今年(2015年)、「コレステロールの摂取制限は必要ない」という報告書を提出しました。また日本の厚労省が4月に発表した「日本人の食事摂取基準2015年版」からも一日あたりの摂取量を定めた「コレステロールの摂取基準」は姿を消しています。 ここに来て一気に「食物のコレステロール」の考え方が変わったようにもみえますが、実はこれを裏付ける研究成果は10……

【ゆるやかな糖質制限のメリット ~DIRECT試験から~】

当院では患者さんの指導の基本は「ゆるやかな糖質制限」です。ごく単純にいえば「一食あたりの糖質量が40g程度」ということになります。どうしてその量なのかという理由はいくつかあります。 1)糖質量をを1日20g以下に絞るいわゆる「スーパー糖質制限」で長続きする人は比較的少ない。マジョリティを巻き込んでいくためには適当な糖質の量。取り組む側も、指導する側も楽。 2)この量の糖質を摂っても蛋白……

【オリーブオイルとナッツ、地中海食】

米国抗加齢医学会(A4M)ニューズレターより。 日本人にとって「週に1リットルのEVオリーブオイル」というのはなかなか現実的ではありませんね。ナッツは出来そうですが。 オリーブオイルの効果が主成分のオレイン酸であると短絡的に解釈しないことが重要です。 *以下抄訳* 認知機能の悪化と脈管障害の進展には酸化ストレスが大きな役割を果たしている。疫学調査によれば、抗酸化力が高く、血管保……

第3回 栄養・アンチエイジングジョイントセミナー その4

私が今回選んだのは「腸内細菌と免疫力、そして歯周病」でした。現在の医学界で大きな注目を集めているテーマなのですが、お口の健康にも大きな関わりがあります。     歯の丈夫な人は医科を含めた医療費全体が低いとの統計が多くの研究機関から発表されており、健康寿命の延伸には口腔内の状態を整えることが非常に重要となっています。 中高年以降に歯を失う原因のトッ……

プレジデント・オンライン

フェイスブックのタイムラインを眺めていると、見覚えのある記事が目に飛び込んできました。半年ほど前に雑誌プレジデント」に掲載されたオーソモレキュラー(分子整合)栄養学の記事です。保存用としてなのでしょうか、最近になってWeb版に登録されたようです。忙しいビジネスパーソンが読者の多数を占める雑誌ですから全ての層に広く読まれる、という訳にはいかなかったかも知れませんが、こうしてWeb版に収録されるとご紹……

Happy People Live Longer!

土曜日に参加した生産者イベント・めえしばミルク工房チーズナイト@FUSABUSA。千葉県鴨川市・めえしばミルク工房の太田和 誠・景子御夫妻。テイスティングさせて頂いたチーズはフレッシュ系を中心に個性豊かな出来栄えで、FUSABUSAオーナーの小野さんが素材の良さを生かした料理をアレンジしてくれたこともあり、大満足の夜となりました。 どちらかといえば朴訥としたご主人のトークも味わい深いものでし……

【ジョイントセミナープレビュー・私たちはフリーラジカルから逃れられない】

老化のメカニズムには諸説ありますが、その中でもエビデンスレベルの高いものの一つに「フリーラジカル細胞障害説」があります。 詳しい説明はここでは省きますが、フリーラジカルは私たちの身体のをつくっているタンパク質や脂質を「酸化」させて、本来の生理機能を失わせてしまいます。それが細胞の機能を狂わせ、がんや動脈硬化、それに最近ではアルツハイマー病・パーキンソン病などの老化に伴う疾患の原因であることが……