【栄養解析こぼれ話 その1】

 当院で採血・採尿して栄養解析をする時には60分ほど時間をとることが多いです。私が前半を担当し、その後カウンセリング担当スタッフに引き継ぐのですが、その時色々なお話をします。栄養の話題はややこしいものも多いので、たとえ話を使うことも多いです。
たとえば「栄養を摂る」ということと「食べる」ことがどう違うのかを理解していただくことは、栄養カウンセリングをスムーズに進めていく上でとても大事なことになります。

ラッパ人間01
「くだ」なのは、ラッパもヒトも同じ。

「ヒトの身体は曲がりくねった長い管(くだ)のようなもの、いわばラッパと同じです」
「口の中はもちろんのこと、胃袋や腸の中だって『身体の外側』なんですよ」

とお話しすると、たいていの方は「えっ!?」という表情をされます。「栄養を摂る」ことに「食べる・吸収する・使う」という段階があることを意識されていないからです。
口から食道、胃の段階では、食物は酵素による「消化」を受けますが、表面の粘膜を通り抜けて身体の内部に取り込まれる「吸収」はほとんど行われません。まだ身体の外側にあるのです。腸に到達して初めて内側に取り込まれます。

 

そして栄養素は腸の壁を通り抜けて門脈から肝臓に入り、そこでそれぞれの使い道に適した形に加工されたり、貯蔵されたりして身体全体で使われていきます。
この「消化する・吸収する・使う」がスムーズに流れて、はじめて食物は「血肉となる」のですが、これらがうまく動いていくには大量の消化酵素や栄養素、エネルギーが必要です。「栄養を摂るには、元手の栄養素が必要」ということなのです。
それが足りていない状態でやたらに食物を詰め込んでも消化不良をおこすだけ。足りないものは何なのか、それを見極めるのが「オーソモレキュラーな栄養解析」ということになります。
元手が足りなければどこかから調達しなければなりませんが、その話はまた次回に。

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