アスリートとして、女性として

気になるニュースを耳にしました。

NHKの調査で、高校などの10代の女子スポーツ選手の間で、厳しい体重制限などが要因となって生理が止まり、疲労骨折を繰り返すケースが広がっているとのこと。

厳しい体重制限など要因 「無月経」広がる

専門家は「女性ホルモンの不足から起きる問題で、若い女子選手を育成するうえで対策が必要だ」と指摘しており、日本産科婦人科学会も近く、実態調査に乗り出す方針ですが、対処方針がちょっと気になります。
「場合によっては選手生命などにも影響」との解説があるのですが、選手生命以前に一人の女性の一生に関わる問題だと思うのです。

卵コレステロール

性ホルモンの材料は何かをよく考えるべきです。男性、女性に関わらず、性ホルモンの元々の原料はコレステロール。体内のコレステロ ールは食物由来のものが約1/3で、残りの2/3は複雑な代謝を経て自前で生成されます。

その合成経路では脂質やアミノ酸、糖質などの栄養素に各種の酵素が作用することが必要です。そしてその酵素はビタミンB群や、鉄などのミネラルがないと十分にはたらくことが出来ません。それらを効率よく摂取するには動物性タンパクを十分に摂ることが不可欠。無理な減量によってそれらの不足が懸念されます。

骨質

また鉄は、ビタミンCと共にコラーゲンの合成に不可欠。疲労性骨折を起こすのは骨塩量(カルシウムなど)の不足もあるでしょうが、「骨質」の劣化も影響していると言われています。「骨質」は骨の基質となっているコラーゲンの質に左右されますので、その面からのフォローも必要でしょう。鉄筋コンクリートの「鉄筋」にあたるのがコラーゲンなのです。

無月経に陥った場合、ホルモンを積極的に補う「ホルモン補充療法」が行われることもあるようですが、五輪を目指す十代のアスリートの話ですから、栄養面でのアプローチをぜひ充実させてほしいですね。

*付記*

今日(4月15日)のNHK・クローズアップ現代でこのテーマを取り上げていました。現場の指導者の中には生活習慣・食事指導を始めた方もいらっしゃるようです。

少し安心しましたが、番組で指導の具体的な内容に全く触れなかったのは少しガッカリでした(-.-)

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です