【歯科と貧血 その4 陰であやつっていたのは?!】

  赤血球はどこで生まれるかご存知のかたは多いと思います。
そう、骨髄です。 骨髄には「造血幹細胞」というルーツの細胞がいて、いくつもの過程を経て最終的に成熟した赤血球になります。 赤血球の数は男性で1ミリ立方メートルに430~570万個、女性で390~520万個l程度と健康な場合はほぼ一定です。それって、どこで調節しているかご存知ですか? 

「血液だから、心臓じゃない?それとも酸素だから肺か」

 残念ながら違うんですね。ここでちょっと意外な黒幕(!)が登場します。なんと「腎臓」です。

赤血球が減少すると腎臓の尿細管と呼ばれる部分の細胞からエリスロポイエチン(EPO、エリスロポエチンともいいます)というホルモンが分泌され、これが赤血球生産工場である骨髄に増産の指令を出すのです。

「じゃあ、腎臓が悪くなってEPOの出なくなると貧血になるの?」

と思ったあなた、さすがですね。腎機能が低下したことでEPOが出なくなり赤血球が作られなくなっておきる貧血を「腎性貧血」といって、EPOを使った治療がされるそうです。ですからこの「腎性貧血」は歯科とは直接の関わりはありません。

 でも貧血の原因の大部分は別のところにあります。「造血幹細胞」から成熟赤血球になるまでのプロセスには各種の栄養素・ミネラル・ビタミンが深く関わっていて、歯科からみた健康増進という立場からもぜひ押さえておきたい部分なのです。 

つづく

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