歯科と貧血 その3 酸素の超スペシャリスト(2)

前回、いきなり「電子伝達系」と書いてしまいましたが、ひと言で説明すると

「各種の栄養素を使って、生体内で最も効率よくエネルギーを生み出す仕組み」で、私たちの生命活動を支える大事なエネルギー源なのです。これは細胞内の「ミトコンドリア」という小器官で行われています。

ミトコンドリアを捨ててしまった赤血球には「電子伝達系」は使えません。でもやはりエネルギーは必要です。ではどうしているかというと「解糖系」という仕組みを使っています。
「解糖系」はグルコース(ブドウ糖)を使ってエネルギーを生み出す、ある意味原始的なやり方です。すぐに動かせますが、効率が悪く長続きしません。

でも赤血球は
「オレは酸素を運ぶのに忙しいから、グルコースくらいよろしく頼むよ」
といって供給を求めてきます。こういうワガママな細胞は他にも目の水晶体などもありますが、それほど多くはありません。

赤血球が必要とする栄養はこの他にも沢山ありますが、それらはほとんど他力本願。そこで問題なのは、身体を構成している60兆個の細胞のうち、三分の一の20兆個が赤血球だということです。

酸素運搬」という至上命題を担当する赤血球をサポートするために、生体はその能力をフル動員します。ですからその仕組みが上手くいかなくなると色々な不都合が起こってくるのですね。

つづく 

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